随想録

新潟県民。退廃的な情景を求め歩いています。

廃墟の中を探索して外に出たら警察に連行された話

※事情によりやっぱり画像消しました。

 

タイトル以上でも以下でもなく、自業自得以外の何物でもない。

忘れていた・・・というか暗黙のうちにうやむやにされがちだが

廃墟に入ることはほぼ犯罪行為と言っていい。

外観を撮るために敷地に入るのもアカン。

 

 

どこに行ったのかは教えることができないが

異国文化に触れるテーマパークに入った。

閉鎖前は僕自身もよく行っていた場所だったが、朽ちることで美しさを増していた。

 

 

 

 

 

入る際は柵が倒れており、正直言って荒地と敷地の境界がわからなかった。

いつの間にか敷地に入っていたようで、目に入る情景に息を呑んだ。

が、頭は冷静で外観だけ撮ってさっさと帰るつもりだった(こんときはね)。

 

 

 

ショーを行う会場。排水機能が死んでおり石畳の下流に流れる。

 

ちなみにメインとなるドームの扉が開いており中に入ることができた。

写真はおさめたが一応上げないでおく。

 

 

帰ろうと思った矢先、近くの坂道を登れば別の施設があるらしいと気づく。

息を切らしながら登りきると、数年前に閉業した施設があった。

鉄製の門扉はフランス落としが上がっており、半開きになっていた。

スロープの点字ブロックは劣化で浮き上がり、通路は落ち葉まみれ。

明らかな廃墟と確認し、歩を進めていった。

 

今思い出すのも恐ろしいが、廃墟好きにしかわからない昂りを感じた。

1枚だけ、最も重要なドアが施錠されていない。

遠目でもわかった。わずかに開いている。

悪魔の囁きだった。入れるなら入るべき。

 

入っちゃった。

綺麗な廃墟というのも新鮮だった。

堪能しているうちに色々と情報が入ってくる。

・棚の上にはモノが何もない(撤収済みで現在は使われていない)。

・消火器は3年以上前に点検済み(廃墟歴は推定3年)。

・消火栓の表示灯が点灯している(通電している)。

・そういえば入口に警備会社のシールが貼ってあった。

 →さすがに解約しているだろう、と予想。

 

のんびりと施設を後にし、坂道を下ったところで

息を切らしながら走り回る警察官と合流した。

100%こちらを探している様子だったので一瞬で観念した。

どうやら無施錠でも警備信号はとっていたらしい。

う~ん・・・そんなことあんの?

 

そこから激動の数時間を迎えることになったが省く。

施設に戻り、どういう順路を辿ったかを訊かれ

入った場所を指さして写真を撮られる。

そして警察署の取調室で調書を1時間半くらい。

 

全て終わったのは探索が終わって3時間半後でとっくに日が暮れていた。

どうやら撮影した画像は消さなくていいようだった。

それだけは救いだったが管理者次第で応じることになると思う。

僕の処遇もまだ決まっておらず、おそらく軽犯罪法違反になるが

建造物侵入で被害届が出されることもあるらしい・・・

 

 

ここで懺悔するのは全く無駄な行為だが

まずは大勢の警察関係者にご迷惑をおかけしたことにお詫びしたい。

本当に大勢だった。ここまで大勢の手を煩わせたこと、誠に申し訳なかった。

 

管理者様及び所有する企業様にもお詫びしたい。

そして、実に寛大な処置を期待したい。

 

最期に、廃墟好きは不法侵入者と捉われかねない行動をとってしまった。

多くの廃墟好きに迷惑をかけたことにも謝罪したい。

う~んぶっちゃけ間違えてないと思うけどまぁ陳謝。

そもそも見てる人いないんよね。

 

 

ということで大いに反省しているのだが

廃墟って本来は住居侵入罪にならない範囲で撮影するか

管理者の承諾を得て撮影するのが義務のはずで、

その上でプライバシーやコンプライアンスが複雑に混在していて

一個人で扱いきるのは到底不可能なように思えてしまっているんだよね。

 

じゃあ法務局で登記簿謄本ゲットして所有者把握からがスタートかっつーと

そんなわけない気もするが、低学歴の僕にはわからない。

おそらく考えすぎだと思うから寝るわ。

 

 

おわり。